![フランスパンの天板は代用できる?バゲットの布取りがくっつく対処法についても](https://bread-everyday.com/wp-content/uploads/2023/07/40934c305a4cbbc5a410c0b3c5705bbe.jpg)
パリッとしたクラストとモチモチのクラムの食感の違いが楽しいフランスパン。
自宅で本格的なフランスパンを作るにはある程度手間がかかりますが、きちんと手をかければ自宅でもおいしいフランスパンが焼けます。
パンを焼くときに欠かせないのが天板ですが、フランスパンの天板が代用できるかは用途によって変わります。
専用の天板が必ず必要なわけではないですが、あると便利ですよ!
今回は、フランスパンの天板が代用できるかどうか、またバゲットの布取りがくっつく時の対象法をまとめました。
フランスパンの天板は代用できる?
フランスパンの天板が代用できるかどうかは、用途によって変わります。
フランスパンを発酵させるための天板 | 代用可能 |
フランスパンを焼くための天板 | 代用できない |
フランスパンを発酵させるために使う天板であればダンボールなどで代用可能ですが、焼くための天板は他で代用は難しいでしょう。
フランスパンを焼くために必要な道具
通常、菓子パンや調理パンは焼くための天板に成形した生地をのせて発酵させ、準備ができたらそのままオーブンに入れて焼きます。
しかし、フランスパンの場合は菓子パンや調理パンと同じというわけにはいきません。
あらかじめオーブンを予熱するときに焼くための天板も一緒に入れておき、温めておく必要があるんです。
フランスパンは焼き始めた最初の段階で下火を強く焼かないと、中の生地が詰まって気泡がうまくできないからです。
つまり、フランスパンを焼くときは最低でも
- 成形した生地をのせて発酵させる天板
- オーブンの予熱と一緒に温めておく焼くための天板
上記の2つが必要なんです。
さらに、蒸気を入れるための天板を使っているレシピもありますが、こちらはなくても作れるので省略しています
とはいえ、「天板はオーブン備え付けの1つしかないよ」という人も多いと思います(我が家もそうです)。
そんな人は①の成形した生地をのせて発酵させる天板を他のもので代用しちゃいましょう。
成形した生地をのせて発酵させる天板の代用方法
フランスパンを成形し発酵させるための天板の代用方法は3つ。
- パンマット
- ダンボール+オーブンシート
- 牛乳パック
定番というか理想はパンマットを使うことです。
パンマットは生地がくっつかず、また布を立てることでフランスパンが発酵して広がるのを防ぐことができます。
1,000円前後で手に入るので「きれいな仕上がりのフランスパンをできるだけ簡単に作りたい」という人は買って損はないでしょう。
手元にパンマットがない・今すぐ必要という人は家にあるもので代用します。
- 適切な大きさにカットしたダンボールにオーブンシートをのせたもの
- 洗って乾かした牛乳パックを筒状にしたもの
牛乳パックは開いても使えますが、コの字型にすれば中に1本ずつフランスパンを入れて発酵させることができます。
パンマットで溝を作るように牛乳パック自体が型となるので、形を崩さずに発酵させたいときにおすすめです。
どちらの方法も、発酵が済んだら、クープを入れて温めておいたオーブンの中の天板に滑り込ませます。
天板は熱くなっているので、必ずミトンをして火傷しないよう気を付けてくださいね。
フランスパンやバゲットを布取りしてくっつく時の対処法
フランスパンを作るとき、パンマットに布取りした生地がくっつくというのもよくある悩み。
せっかくふっくらと発酵したのに、くっついて刺激を与えてしまうと生地は一気にしぼんでしまいます。
残念ながら、くっついてしまった生地はどうしようもありません。
できるだけ生地がダメージを負わないよう、少しずつパンマットから剥がしていきましょう。
次回からは、事前にフランスパンやバゲットが布取りしてもくっつかないように準備することが大切です!
ポイントは3つ。
- パンマットは適切に洗ってきれいな状態のものを使う
- フランスパンは成形時にしっかりと生地をしめる
- 打ち粉をたっぷりと振る
パンマットは適切に洗ってきれいな状態のものを使う
パンマットは毎回洗うことはないかもしれません。
シンプルなフランスパンだけ作っていれば早々汚れませんが、チョコやドライフルーツなど具材を混ぜ込んだパンの場合パンマットに水分のシミがついたり具材がついたままのこともあります。
パンマットが汚れた状態でフランスパンの生地をのせるのはくっつく原因になるため、パンマットは適切に洗ってきれいな状態のものを使いましょう。
パンマットによっては水洗いNGのものもあるため、まず最初に【水洗いOK】のものを選んでくださいね。
フランスパンは成形時にしっかりと生地をしめる
フランスパンを成形する際、しっかりと生地をしめることも大切なポイントです。
生地をしめることでフランスパンはパンと張りのある状態になり、生地に力がつきます。
力と言うと語弊があるかもしれないんですが、ちょっとしたことではダレない生地になるということですね。
布取りした際に多少くっつくことがあっても生地自体に力があるとダレにくいので、生地はとじ目をしっかりと覆いかぶせるようにしめましょう。
打ち粉をたっぷりと振る
パンマットには事前に打ち粉をたっぷりと振っておきます。
フランスパンにも打ち粉がつきますが、あとからハケではらえばOK。
生地の中にだけ粉が入り込まないよう注意してくださいね。
フランスパンの天板の代用や布取りがくっつく時の対処法まとめ
フランスパンの天板の代用についてまとめました。
フランスパンの天板は、成形して発酵させる用の天板のみ代用可能です。
パンマットのほかダンボール+オーブンシートや牛乳パックでも代用できるので、ぜひ試してみてください。
ただ、パンマットは適度にパンの水分を吸う役目もあり、フランスパンがおいしくきれいに仕上がります。
ひとつあれば使い勝手もいいので、パン作りを極めたい人は手に入れるのをおすすめします^^
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