パン屋に行くといろいろなパンがあるのに気づきますが、だいたいのパン屋で置いているのがカンパーニュとブール。
どちらもフランスパンの仲間です。
細長いバゲットならすぐに見分けがつきますが、同じような球体をしているカンパーニュとブールは違いが分かりにくですよね。
そこで今回は、カンパーニュとブールの違いについて、原材料や見た目、食べ方などから比較してまとめました。
カンパーニュとブールがどんなパンなのか知ればパンを選ぶときに役立ちますよ^^
カンパーニュとブールの違い:歴史や見た目
カンパーニュ | パリ近郊の田舎で作られていた『田舎パン』・しま模様のあるドーム型のパン |
ブール | パン屋を意味する『ブーランジェリー』の語源になっている・丸い球体のパン |
カンパーニュとブールはどちらもフランスパンの一種です。
カンパーニュとはフランス・パリ近郊の田舎でよく作られていたパンで、名前も『田舎』を表すカンパーニュという言葉がそのままつけられています。
しま模様がついているのが特徴で、これは独特の網目がついたかごを使って生地を発酵させることで生まれるもの。
しま模様がないといけない、なんてことはありませんが、あるとより素朴なカンパーニュらしさが出る気がします。
ブールはパン屋を意味する『ブーランジェリー』が語源になっているほど、フランスパンの中では歴史が古く昔からよく食べられてきたパンです。
フランスパンと言えば細長いバゲットが有名ですが、ブールはバゲットをぎゅっと丸くしたような見た目をしています。
しま模様があればカンパーニュと一目で判断できますが、しま模様がないと見た目だけでカンパーニュとブールを見分けるのは難しいかもしれません。
カンパーニュのほうがサイズが大きめなことが多いですが、最近は食べやすいようにミニサイズのカンパーニュがあったり、反対にビッグサイズのブールがあったり。
「これどっちだろう?」って分からないときは店員さんに聞くのが確かですね!
カンパーニュとブールの違い:材料
カンパーニュ | 強力粉+酵母+水+塩・全粒粉やライ麦を混ぜることも多い |
ブール | 強力粉+酵母+水+塩 |
フランスパンの定義が【小麦粉・酵母・水・塩の4つで作られていること】なので、フランスパンの仲間のカンパーニュとブールも材料はほぼ同じ。
シンプルな材料なので、ナッツやドライフルーツやチーズを入れて簡単にアレンジできるのが特徴です◎
たっぷりの角切りチーズが中に入ったチーズブールは食べたことがある人も多いのではないでしょうか?
チーズ好きにはたまらないおいしさで私も大好きです^^
また、カンパーニュは強力粉の他に全粒粉やライ麦を混ぜることもあるのがブールとの違い。
強力粉の他に全粒粉やライ麦を混ぜることで見た目を濃くしたり、より香ばしい香りを楽しめます。
カンパーニュとブールの違い:食感とおすすめの食べ方
カンパーニュ | しっかりした皮とモチモチの生地・スライスしてそのままかサンドイッチがおすすめ |
ブール | やわらかめの皮とふわふわの生地・サンドイッチやパンシチューがおすすめ |
カンパーニュとブールはフランスパンらしいパリッとした皮の食感が楽しめます。
カンパーニュのほうがしっかりした皮、ブールは薄めでやわらかめの皮なので、好みの食感でパンを選ぶといいでしょう。
どちらもフランスパンの中では生地の部分が多いので『フランスパンは固いから食べにくい…』と感じている人におすすめのパンです。
フランスパンの皮のパリッとした食感に小麦の香り、食パンのふわふわの生地。
そのどちらも一度に味わえるいいとこどりのパンが、カンパーニュとブールなんです。
カンパーニュは好みの厚さにスライスしてそのまま食べるのがおすすめ!
オリーブオイル・バター・クリームチーズなどをつけるだけでもおいしいですし、上に好きな具材をのせてタルティーヌを楽しむのも◎
原材料にライ麦が入ったカンパーニュは少し酸味を感じることもあるので、薄くスライスすれば食べなれていない人でも食べやすくなります。
ブールは、ふわふわの生地と丸い形を生かしてパンシチューにするといいでしょう。
パンシチューってなんだか難しそうですが、意外と簡単。
ブールの上部数センチをカットしたら中身をくり抜いて、あいたところにシチューを注ぐだけで完成です。
器ごと食べられるパンシチューはおもてなし料理にもぴったり。
小さいサイズで人数分作ってもいいし、大きなブールでビッグサイズを作っても盛り上がりますね♪
カンパーニュとブールの違いまとめ
カンパーニュとブールのはっきりした違いを見つけるのは実は難しいかもしれません。
どちらもフランスパンの仲間なので、原材料はほぼ同じ。
見た目もしま模様がなければ判断しにくいでしょう。
どちらも生地の部分が多く、食パンや菓子パンが好きな日本人好みのフランスパンだと思います。
そのまま食べてもアレンジして食べてもおいしいので、ぜひパン屋で見かけたら手に取ってみてくださいね!
食べ比べてみると皮の食感やかすかな酸味など、細かな違いに気が付くかもしれませんよ^^
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