ベーグルの発祥や歴史!日本で食べられるようになったのはいつ?

ベーグルの発祥や歴史!日本で食べられるようになったのはいつ?

もっちり・むぎゅっとした独特の食感が特徴のベーグル。

なんとなくイメージからベーグルの発祥はアメリカなんてイメージはありませんか?

実はベーグルはポーランドで生まれたもの。

それなのにどうしてアメリカのニューヨークでよく食べられているのか気になりますよね。


そこで今回は、ベーグルの発祥や歴史について、ベーグルが日本で食べられるようになったきっかけについてまとめました。

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ベーグルの発祥や歴史

ベーグル

ベーグル発祥の地はポーランドです。

アメリカ・ニューヨークで朝食としてよく食べられているイメージがあったのですが、発祥はアメリカではなくポーランドとは少し以外でした。

しかも、ポーランドの人々がベーグルを作ったのではなく、ユダヤの人々が作ったのが始まりと言われているからさらに驚きです。

ベーグルはユダヤ人の宗教に基づいて作られたパン

14世紀中ごろ、ポーランドは移民を多く受け入れるようになり、その中にユダヤ人も多くいました。

ユダヤ人の多くはユダヤ教の教えにのっとって生活をしていたのですが、ユダヤ教は食事に関して厳しい決まりがいくつもあります。

その中で珍しいのが【肉と乳製品を一緒に食べてはいけない】というもの。

これは聖書に記載のある『子ヤギの肉をその母親の乳で煮てはいけない』という文章からきています。


もともとパンをよく食べる食文化のあるユダヤ人でしたが、この教えに基づくと乳製品や卵が入ったパンを食べるなら肉類は食べられません。


そこで生まれたのが、乳製品や卵を一切使わずに作ることができるベーグルです。

正確には【オブヴァジャネック】という名前のパンで、このパンがベーグルのもとになったと言われています。

ベーグルの材料は【小麦粉・水・塩・砂糖・イースト】だから、ユダヤ教の教えに反しないというわけなんですね。


ちなみに、ベーグルの元祖【オブヴァジャネック】は今もポーランド南部にあるクラフクという都市で食べられているそう。

現代風に生地にバターを練りこんだり、トッピングにチーズをのせたりとアレンジはされていますが、一度は食べてみたいですね^^

ヨーロッパからニューヨークに渡ったベーグル

宗教を気にせず気兼ねなく食べられることから、ベーグルはユダヤ人に欠かせない食品となりました。

しかし、1939年に始まった第二次世界大戦がきっかけでベーグルは徐々に作られなくなってしまいます。

なぜなら、ポーランドだけでなくヨーロッパ全土でユダヤ人を排除する動きが活発化したため。

ユダヤ人であることがバレるとひどい目にあうために、ベーグルさえも食べられなくなってしまったんですね。


なんともひどい話ですが、こうしてベーグルは徐々にヨーロッパから姿を消してしまったそうです。

ただ、ベーグルを作るユダヤ人が1人でも残っていればベーグルがなくなったわけではありません。

ヨーロッパを追われたユダヤ人がたどり着いたのは、海を渡ったアメリカのニューヨーク。

ニューヨークで新たにベーグルを作り始めたことがきっかけで、ベーグルはまた広まっていったというわけです。


実際には、宗教問題・人種問題でベーグルが広く一般的になるまでにはかなり時間がかかったようですが…。

機械化が進み、ユダヤ人じゃなくても作れるようになったことがきっかけだそうですが、普通のパンよりも腹持ちのいいベーグルはニューヨークの人々にとって朝食に欠かせないものとなりました。


そのままよりも、間にサーモンやクリームチーズなど具材をサンドして食べるのがニューヨーク風。

ニューヨークには多くのベーグル専門店があるので、それぞれの自慢のベーグルを食べ比べするのもおもしろそうですよね♪

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ベーグルが日本で食べられるようになったのは?

ベーグルが日本で食べられるようになったのは、1980年代後半。

ベーグルが生まれた歴史からするとほんのつい最近の出来事ですね。

ライル・フォックスというジャーナリストの方が「日本にベーグルを広めたい」と『Fox Bagels(フォックスベーグル)』というお店を東京にオープンしたのがきっかけです。

残念ながら、2002年に『フォックスベーグル』は閉店してしまっているのですが、ネット上では今でも「フォックスベーグルのベーグルがもう一度食べたい」という声が多く聞こえます。


そのころ、日本の若者にとってアメリカのニューヨークは憧れの場所。

そんなニューヨークで暮らす人々が朝食として食べているベーグル、なんておしゃれな食べ物なんだろうと注目を浴びたのは言うまでもなし。

バターを使わずに噛み応えもあることからヘルシーだとして、日本でもベーグル人気が高まっていったのです。


日本でのベーグル人気に一役買ったのが『BAGEL&BAGEL(ベーグルアンドベーグル)』。

ベーグルを食べなれていない人でも食べやすいように、弾力はありながらもやわらかめの食感。

また、味のバリエーションが豊富なことから人気のお店です♪


最近ではコンビニでもベーグルが販売されていますし、専門店も多くあるベーグル。

【小麦粉・水・砂糖・塩・イースト】というシンプルな材料で作ることができるので、手作りに挑戦してみるのもおすすめです。

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ベーグルの発祥や歴史まとめ

  • ベーグルの発祥はポーランド
  • ベーグルはポーランドに移民してきたユダヤ人が、ユダヤ教の教えに基づいて作りだしたパン
  • ベーグルが日本で食べられるようになったのは1980年代後半から

ベーグルはユダヤ人がユダヤ教に反しないようにと知恵で作り始めたパン。

今では宗教関係なく世界中でたくさんの人に食べられています。

現在日本で食べられているベーグルは食べやすいように食感がやわらかめのものが多いようですが、一度は本場のしっかりした嚙み応えのあるベーグルも食べてみたいですね^^

関連記事:ベーグルはなぜ茹でる?お湯にはちみつや砂糖なしでも作る方法

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